2018年1月24日(水) 14:21 JST

相続した空き家の利活用 賃料収入や非課税売却

相続した空き家の利活用 賃料収入や非課税売却 親などから相続した家に住まず、空き家のまま持て余す⼈が全国で増えている。放置していると、固定資産税などの維持コストがかかるばかり。都市部など⽴地が良ければ賃貸に回して家賃収⼊を得られる場合がある。思い⼊れのある家は⼿放しづらいが、非課税枠を使えば売却するのも選択肢になる。あきらめずに空き家を活⽤する⽅法を考えてみよ う。 「現在は空き家となっていても、賃貸に回せば⼗分に採算が取れる⼀⼾建ては意外に多い」。 空き家の数は全国で820万⼾(2013年)にのぼり、全⼾数の約14%を占める。⼈ ⼝減を背景に空き家は今後さらに⼤幅に増える⾒通し。野村総合研究所は2033年に、全数の3割にあたる2200万近くが空き家になると予測する。 いま空き家になっている⼀⼾建てを調べると、およそ半数は、もともと親などから相続した物件だ。離れて暮らしていた親から家を受け継いだものの、住んだり貸したりせず放置するケースは多い。 誰も住まなくても毎年、⼟地・建物には固定資産税や都市計画税がかかる。メンテナンスなども含めた維持コストは、都⼼から離れた郊外の⼀⼾建てでみて年間10万〜20万円どになる場合が多い。 負担を減らすには賃貸に回すのが選択肢になるが、問題は採算が取れるかどうかだ。まず気になるのが改修費。平均的な⼀⼾建ての場合、内装の全⾯改修で120万〜150万円かかる。台所や浴室の設備交換でそれぞれ50万〜100万円、外装に⼿を⼊れるとさらにコストがかさむ。 空き家の所有者はいまや過半が65歳以上のリタイア世代。数百万円の費⽤をかけてまで賃貸経営に乗り出す気持ちになりにくいようだ。 国⼟交通省が⼀⼾建て空き家の所有者にアンケートしたところ、賃貸する意思のある⼈は全体の約9%にとどまる。 それでも条件によっては採算が⾒込めるというのが不動産業界の⾒⽴てだ。築20〜30年の⼀⼾建ての家賃は、立地条件にもよるが平均5万円ほど。 仮に改修費を600万円とすると単純計算では10年で回収できる。空き家の維持コスト捻出のためなら、検討に値する」