2018年1月24日(水) 14:18 JST

不要な仏壇、どう処分すればいい?

不要な仏壇、どう処分すればいい?
仏壇は菩提寺か、単なる家具か?  空き家の処分や利活用の相談を受けて物件を見せていただく際、立派な仏壇がそのまま置いてあるケースは結構あります。位牌もそのままにしてあるケースや、解体しないと移転できない高価な仏壇も拝見しました。

 実は今、空き家が処分や利活用されずに放置される原因の一つが、この仏壇の処分の問題です。この問題でお悩みの方は、大勢いらっしゃると思います。今まで宗教的な問題ということで、住宅関係者はほとんどこの問題に触れることを避けてきましたが、急増している空き家の処分や利活用の大きな妨げとなっていることから、思い切っていろんな意見を示さなければいけない段階に来ていると思います。ということから、私なりの意見を述べさせていただきます。

 まず、ご本尊と位牌をどうするかです。これについては、相続人の誰かの自宅に新たに安置スペースを設けるというケースや、実家の菩提寺などに永代供養として預かってもらうケースなどがあります。菩提寺との付き合いが無くなっている場合は、新たに引き継ぐ方のお近くのお寺さんに相談してみると良いと思います。

 次に、仏壇(器)の問題ですが、仏壇は菩提寺の代わりなのか、それとも単なる家具なのかという考え方があります。そもそも仏壇そのものは単なる器(家具)でしかないはずですが、信仰する宗派のご本尊の代わりとして掛け軸や仏様の像を飾っているため、神聖な空間、菩提寺の化身というイメージがあり、移動や廃棄を怖がる人が多いというところだと思います。しかし、菩提寺であるお寺も、そもそもは単なる建築物ですから、改築したり解体して建て直したり、移転したりします。ということは、仏壇も事情により移転したり解体したりすることは、あり得ることで、それについては問題ないはずです。

 問題は、その際に仏の魂を抜いたり、供養したりする行為・方法をどの程度に考えるかということが、一般人には悩ましいところですよね。信心深い方は、菩提寺から住職に来ていただくのも良いと思いますし、ネットなどで調べてお坊さんの派遣をお願いするのも良いでしょう。あるいは、心の中の問題として、自らが自分流の供養の仕方でお許しをいただくという方法でも良いと思います。それによって、何かたたりがあると考えるかは、私たちの心の問題だと思います。

 重要なことは、ご先祖が大切にしてきた住宅や仏壇を、活用せずに放置することの方がよほど罪深い行為だということです。しかも、何も血のつながった家族親族だけで引き継ぐべきものではなく、必要としてくれる人に使っていただくことが、何よりそれを大切にしてきた方々の気持ちに添うと思うのです。

 相続相談実務の中で、実家を早々に売却したら罰が当たりそうだと言う方も少なくありません。しかし、建築物が有効に活用できなくなるまで放置する方がよほど罰当たりだという考え方もあるということも、お知りいただければと思います。

 松本市にある護国神社では、持ち込めば供養をし処分まで行ってもらえると聞いた事がありますので問い合わせてください。